第83回粒々塾講義録

テーマ「不安な個人・衰退する国家」 今回の講義タイトルは、今の我々、この国を表している表現。 様々な不安を抱え、国家は衰退していると思われる中で元号が変わる。 元号「令和」。 万葉集の歌集「初春の令月にして、気淑(よ)く風和ぐ。梅は鏡前の粉を…

第82回粒々塾議事録

テーマ ~「考えること」を考える~ “今、我々が考えなくてはならないことは、「あまりにも」多い” その中で何を考えなければならないのかを考えることは複雑怪奇なこと。 日常生活に横行している横文字やアルファベットの羅列。 単語の意味を知らねば、あっ…

第81回粒々塾講義録

現代にジャーナリズムを問う 〜さよならテレビ〜 報道媒体の変遷のなかでテレビ報道を取り巻く事象を検証しながらジャーナリズムとはどうあるべきかをテーマに塾は進められた。 さよならテレビ このサブタイトルは「東海テレビ」が制作した番組のタイトル。 …

第80回粒々塾講義録

「現代にジャーナリズムを問う 〜広告と文化〜」第80回の講義は、広告というものについて考える回であった。*広告は何を売るのか 「広告とは「何」を売っているものなのか?」 このような問い掛けから講義は始まりました。 広告とは実は商品やサービスを直…

第79回粒々塾講義録

第79回粒々塾講義録 現代にジャーナリズムを問う〜テレビを考える〜粒々塾の小林です。8月分の講義録を送っておらず、 塾長をはじめ皆さまには大変なご迷惑をおかけしました。 本当に申し訳ありませんでした。勝手ながら先月メールで送ったつもりでおりま…

第78回粒々塾講義録

今回の塾の冒頭、塾長は二人の学生の投稿記事を紹介してくださった。一人は16歳の高校生。 数年前に海外旅行に行った時のこと。当時は、スマートフォンも今ほど普及しておらず、旅の間は現地の人とのコミュニケーションを楽しみつつ、いろんな情報を得るこ…

第77回粒々塾講義録

テーマ「現代にメディアを問う〜ジャーナリズムの向こう側〜」前回に引き続きメディア論の続編です。現代史の中でも、かつてないほどにジャーナリズムと言うものが問われ、試されている時代。タイトルにて「ジャーナリズムの“向こう側”」と表記しているよう…

第76回粒々塾講義録

テーマ「現代にメディアを問う〜デジタル時代とメディア〜」 今まさに我々は多メディア時代に暮らしている。 メディアとは何を指すのか。 テレビ、新聞、ラジオ、インターネット、SNS、出版物、写真など。オリンピックの開催前に一人の作家が亡くなった。石…

第75回粒々塾講義録

今回のテーマは『現代を考える〜この国は何処へ行くのか〜』 講義録を書くにあたり、考えさせられたこと、伝えたいことは多々あったが、私なりにとても心に残った部分をまとめてみた。 ◆たくさんの『なぜ?』があっても、答えのない『戦争』冒頭、塾長から頂…

第74回粒々塾講義録

テーマ「現在を考える〜強者と弱者〜」強者とはナニか?ダレなのか?では、弱者とは?自らの入退院の経験から、強者と弱者の関係性を改めて考える機会になった。医療分野においては、強者は医者・看護師であり、弱者は患者である。という塾長の問題提起。原…

第73回粒々塾講義録

テーマ「現在を考える〜歴史の転換点」「8月6日は何があった日?」塾生への質問から講義が始まった。 1945年 8月 6日 8:15分 広島に原子爆弾投下 8月 9日 11:02分 長崎原子爆弾投下 8月15日 終戦歴史には転換点がある。先の戦争がそうだった。 戦後72年が過…

第72回粒々塾講義録

第72回は「現在を考える」〜自由を生き抜く〜がテーマ。 長らく産休でお休みしていたSMさんも久しぶりに出席してくれて、活気のある例会になりました。今日のテーマを考えるにあたり、冒頭、塾長から「真理がわれわれを自由にする」という言葉が紹介された。…

第71回粒々塾講義録

テーマ 現在を考える〜“らしさ”の研究〜 4月の講義は松尾芭蕉の句から始まりました。 「命二つ中に活きたる桜かな」 この句には再会の喜びをあらわしているだけなく、命とは一人で支えるものではなく、親や友人など多くの人に支えられながらいきています。…

第70回粒々塾講義録

テーマ「現代を考える」〜言葉の現在地〜今、我々が生きている社会とはどういう社会なのか。 格差社会とは何か。インターネットやマスコミから発せられる情報の数々。何が正しいのか、それを考えるにはあらゆる価値が氾濫しすぎており、混沌としていると言わ…

第69回粒々塾講義録

「民主主義」について、これまで講義をして頂きましたが、 最後は、「正しさ」について講義して頂きました。 ここで言う正しさとは、倫理観における「正義」とは違い、一人一人、それぞれが 考える正しさのことを言います。そして、その時代によって、正しさ…

第68回粒々塾講義録

テーマ「民主主義を考える〜時代とは何か」 「時代とは何か?漠然とした概念ではあるが、一体何を指すのであろう。 年月?その時に生きた人達?或いは戦国時代などの事象であるのか? 時代の正体とは?時代の空気とは?」。今回の講義は、時代をどう捉えるか…

第67回粒々塾講義録

「民主主義を考える 〜情報リテラシー〜」前回に引き続き、情報リテラシーについて皆で思考する。テレビジャーナリズムとしての情報リテラシーを考えると まさに「沈黙化」しているのではなかろうか。 本来「権力」対「メディア」という構図の中で、後者はそ…

第66回粒々塾講義録

民主主義を考える〜リテラシーへの誘い〜そもそも、「リテラシーとは?」という塾長の最初の問いから始まる。リテラシーとは、自分で考え、理解し、判断する能力のことを指している。学び知り、想像する、実相を見抜く力を養うこと。今や、情報があふれ、思…

第65回粒々塾講義録

『民主主義を考える 〜言葉の“多様性”〜』東日本大震災から丸5年が過ぎた。3・11が近づくと、メディアはこぞって震災を取り上げる。そして、当日が過ぎるときれいさっぱり話題から消えてしまう。まるでクリスマスのようだ、と思う。いくらメディアが3・…

第64回粒々塾講義録

民主主義を考える 〜問われるいくつかのこと〜 2016・02・09はじめに。 個人的に「議事録」とはどうあるべきか、という課題に私自身、答えが出ておりません。 塾長の一言一句を書き留めたとしても、それは与えられたものを 読むだけに留まってしまい…

第62回粒々塾講義録

今回のテーマは、言葉を「考える」。「考える」とは、言葉の意味を考える。言葉から何を感じ取るかを考える。 つまりは、具体的にその言葉の本質を考えるという定義である。空気「思考停止状態」が蔓延する現代の日本社会。 このような時代だからこそ、物事…

第61回粒々塾講義録

テーマ「あらためて「言葉」について」「初心に立ちかえり、もう一度、言葉のはなしを中心にすすめたい」。塾長の言葉で講義が始まった。 講義をふり返れば、第1回から8回までのテーマは「言葉」だった。 絆、平和、おもてなし、さまざまな言葉について学び…

第60回粒々塾講義録

第60回粒々塾のテーマは、東北学その30〜福島を学ぶ・福島に学ぶ〜その2」。前回の塾で紹介された、言葉と感覚の思想家ロラン・バルトの残した「無知とは知識の欠如ではなく、知識によって飽和されているせいで、未知のものを受け容れることが出来なくなった…

第59回粒々塾講義録

「東北学その28〜福島を学ぶ・福島に学ぶ〜」 今回の塾は塾長の“述懐”から始まった。あの3.11、東日本大震災から早5年が過ぎた。 5年という節目の中で、中には3.11を忘れたい、考えるのが億劫、面倒、飽きた、という人も居るかも知れない。が、5年…

第58回粒々塾講義録

東北学 その27 〜明日を前に今日考えること〜今回の塾の日は3月10日。 それは、70年前の東京大空襲の日。 10万人の人が亡くなった日。 70年前、私はこの世にまだ存在しておらず、その当時のことは知らない。塾長に聞くか、本を読まない限り、自分から学びに…

第57回粒々塾講義録

「東北学 その26国家と民族と宗教と」国家と民族と宗教 どれを一つとっても難しいテーマである。 しかし塾長が東北学でこの題材を挙げてくださったのには訳がある。「イスラム国事件ってどう思う?」この問いが日本全体を覆っているからではなかろうか。望…

第56回粒々塾講義録

「東北学その24〜今年も“哲学”ではじめよう」 塾長からの「最近、世の中で問題になっていることどう思うか」という声から始まった今回の塾。 テーマは、昨年につづき“哲学”であったが。フランスのパリで行われたフランス史上最大のデモ。デモには各国の首脳…

第55回粒々塾講義録

テーマ 東北学その24〜今夜は「哲学塾」〜2014.12.10東北学のテーマも今回で24回目、今夜は哲学塾です。 『ぼくのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。』 これは何か知っているか?塾長が問いかけます。 答えは、日本新聞協会広告委員会が開催し…

第54回粒々塾講義録

「東北学 その23 〰福島を“哲学”する〰」“哲学”と聞くと、私は心がわくわくする。学校できちんと習った訳ではないのだが、恩師が日常のあれこれと哲学を結び付けて解説をしてくれた。分厚い本の中にある哲学よりも、それはとても身近に感じられた。恩師に…

第53回粒々塾講義録

震災後、「価値観の多様化」ということがよく言われるようになった・・・。塾長が塾生に問う。「自分の価値は。何に価値を見出しているのか。」 塾生は答える。「食べること、経済、生き方・・・自分らしさ。」 さらに、塾長が問う。『自分らしさの「自分」…