第20回 粒々塾講義録

新年あけまして・・・今年第1回目の粒々塾。早いものでもう1月が過ぎようとしています。首を長くして議事録をお待ちいただいたすべての方にお詫び申し上げます。
 幸先のいいスタート・・・とはいかなかったところ辺りがさすが私。
今回のテーマはまさしく「書く」ということ。私が今やっているこれですこれ。
文才がない、頭は悪い、しかも2012年1発目。

 今年初めての塾ということもあり、講義の前段部分は干支に纏わるお話、今年はどのような年になるのかについても触れられました。
今年は「十干十二支」でいう壬辰だそうです。お恥ずかしい話、私は十干とは何ぞやという感じで聞いておりました。60年で1周する十干十二支。60年前の日本は戦後、民主主にのって動き始めた年でした。辰は震えるを表す語。今年はいろんな意味で動き始める1年になりそうです。今の政治をみても、国際情勢の悪化を見ても、良きにつけ悪しきにつけ動かざるを得ない状況であることは皆さまも知ってのとおり。ただ社会の流れに身を任せるのではなく1日1日をどう生きるのか、日々大切に生きていきたいものです。

 さて、本題の「書く」ということ。今回の講義では「書く」ということを3つの定義でわかりやすく解説してくださいました。一つ目は書くということは言葉との出会いであるということです。言葉を知らないと書くことはできない。ただ言葉を知っているだけでなく、言葉の意味を理解していなければ書くことはできない。逆に、書くという行動の中にことばの意味を考え捉えることができる。書くことによって改めて言葉を調べるということはよくあります。講義の中では“言葉を旅する”という表現がされていました。言葉にはいくつもの表現方法や、意味があり、その言葉を旅する時、言葉は私たちの心に栄養となって溜め込まれていて「書く」時に、エネルギーとなって放出されるということです。

 二つ目は「書く」ということは自己表現・自己顕示ということです。私たちは自分を表現する方法として言葉を用います。そして書くという行動を通して新しい自分を発見したり、普段の自分とは違ったもう一人の自分になることもできます。自分では気づかない深い部分が書くことによって、表されることがあります。私も、幼かりし頃に読書感想文という代物を嫌気がさすくらい書いた記憶がありますが、本を読むだけでは感想って意外と出てこなかった覚えがあります。良かったな・・・ハッピーエンドだったというストーリーの顛末しか記憶されない。しかし、書くことによって繰り返し本を読み、登場人物の心情を考え、それを自分の表現に置き換え、使ったこともないような難しい言葉をつかってみたりして、悪戦苦闘しながら「書く」ということに取り組んだ気がします。そうして、自分で書いたものを改めて読んでみると、意外といいことを書いていたりして、「私もなかなかやるなぁ。」と自己満足したりしていました。自分はこんなことを考えていたのかと、発見することもありました。「書く」ということは自己表現すること。まさしくその通りであります。

 最後は、自分をみつめること、再発見すること。先ほどの例にとも重複している部分がありますが、書く過程で悩んだり苦労することがあります。自分と向き合って、私はどう考えるのは、どうしたいのか。改めて「書く」ことによって、新しい自分を発見できる。

あぁ書くって楽しいなぁ。こんなにたくさんの言葉で綴ることを許してくださった塾長始め皆様に感謝。今年もみんなで楽しく「書く」ということに取り組みましょう!ということで、保護者の彩子さん!来月はバシッとよろしくお願いします。

講義の最後のスポーツに関する漢字クイズ、おもしろかったです。私の得点は内緒ですが・・・。

(永倉記)